サケ科
サケの稚魚 -0.5m 北海道河川 大型連休の前半を利用して北海道へ撮影遠征に行ってきました。これまで秋のサケマス遡上シーズンに北海道を訪れたことはあったのですが、春先に同地へ赴くのは初めてでした。 ターゲットは写真のサケの子供たちもそうですが、一…
ビワマス稚魚 琵琶湖流入河川 -0.5m ようやく春らしい暖かさの日が続くようになってきました。琵琶湖流入河川では昨年生まれのビワマスの稚魚たちが順調に育っています。川は比良山系からの雪解け水で増水しており、ビワマスたちは強い流れを避けて岸際の流…
ビワマスの跳躍 琵琶湖流入河川 大雨で水中のコンディションは渋かった前回のビワマス撮影ですが、こうした増水のタイミングではビワマスたちの遡上が活発になるため、堰や滝の下で盛んにジャンプする姿を観察するチャンスです。 この日も堰堤の下には多くの…
ビワマス 琵琶湖流入河川 -0.5m 台風21号から変わった低気圧と前線の影響によって季節外れの大雨となった先週末。 滋賀県の琵琶湖流入河川も大増水で、待ちに待ったビワマスの撮影のために訪れていた筆者も4日間の撮影日程のうち、2日しか川に入れないという…
サケ 道央河川 -2.0m サケは太平洋側では茨城県以北、日本海側では山口県以北の河川に広く遡上しますが、やはり個体数の多さで言えば北海道が本場でしょう。北海道におけるサケの遡上時期は早いものでは9月上旬から、遅いものでは年明けくらいまでとかなり幅…
ミヤベイワナは北海道中部以北に広く分布するオショロコマが、大雪山系にほど近い然別湖で独自の進化を遂げたとされる固有亜種で、世界でも然別湖にしか生息しません。オショロコマとは鰓杷数が多いことによって識別されますが、外見上もっとも大きな違いは…
ヒメマスはベニザケの湖沼陸封型で、国内におけるもともとの生息地は北海道東部の阿寒湖とチミケップ湖の2か所のみとされています。一方で本種は水産重要種ゆえに日本各地へ移植が繰り返されてきた歴史があります。明治27年に阿寒湖から支笏湖に移植されたの…
サケ 道央河川 -1.0m 3連休+αを利用して2年ぶりの北海道へ撮影遠征に行ってきました。狙いはもちろん、この時期、多くの種が繁殖行動の盛期を迎えるサケマスの撮影です。短い期間でしたが、限られた時間だからこそ逆に集中してシャッターを切ることができて…
コアユの産卵の撮影とあわせ、毎年楽しみにしているのが、秋に婚姻色のピークを迎えるカネヒラの観察と撮影です。毎年必ずカネヒラたちが集まってくるお気に入りのポイントがあるのですが、先日はほとんどカネヒラがいないという状況で撮影はまさかの空振り…
ビワマスの稚魚 琵琶湖流入河川 -0.3m 昨年生まれのビワマスの子供たちがそろそろ成長してきているころかな?と思い、昨年秋に親魚の撮影をした川を覗いてきました。 流心は雪解け水と最近の長雨でかなり流れが速かったのですが、岸際の流れのゆるやかな植生…
ナガレモンイワナ -0.3m 滋賀県河川 先月のビワマス撮影の合間をぬって探しにいったナガレモンイワナです。このときは前日にまとまった雨が降り、ビワマスの産卵場近くも増水し撮影が不可能になってしまったため、急遽増水の影響を受けにくい源流域でのナガ…
ビワマスのメス 琵琶湖流入河川 -0.3m 11月も後半に差しかかりビワマスの遡上数も少なくなってきたため、今年のビワマス撮影も終わりにしたいと思います。今年も産卵の瞬間を追い求めての琵琶湖通いでしたが、なかなかタイミングを合わせきれずにシーズン終…
ビワマスの群れ 琵琶湖流入河川 -2.0m 前の記事と同じ場所ですが、前回の撮影の翌日に再び訪れるとさらに透明度が上がっており澄んだ水と光が降り注ぐ中をビワマスの群れが泳ぐという素晴らしい光景を写すことができました。基本的にビワマスは雨による出水…
淵に群れるビワマス 琵琶湖流入河川 −2.0m 今年も琵琶湖に注ぐ川にビワマスたちが帰ってくる季節になりました。 ここ3年ほど毎年ビワマスの産卵シーンの撮影を狙っていて、昨年は産卵の瞬間の撮影自体には成功したものの、ペアの周辺の環境などのシチュエー…
ナガレモンイワナ -1.0m 滋賀県河川 先日は滋賀県のとある川の上流域へ“幻のイワナ”ともいわれるナガレモンイワナの撮影を狙いに行きました。 ナガレモンイワナは漢字で書くと「流紋岩魚」。その名のとおり通常のイワナであれば斑点模様があるところが、前後…
ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -0.3m 前回の記事の写真と構図がほとんど一緒ですが、今度は産卵後に卵を埋め戻すメスの様子です。例によって周りがコンクリ張りで砂や礫がほとんどないので、あまり意味はないように思えるのですが、本能的に産卵床の周囲を…
ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -0.3m 先日、産卵を撮影したペアの産卵床作りの様子です。ペアの、と言いつつ実際に産卵床を作るのはメスだけで、オスはその間ほかのオスを追い払ったり、メスにちょっかいかけて産卵を促したりしています。 産卵の記事のとき…
ビワマスの跳躍 琵琶湖流入河川 琵琶湖の周辺は山地に囲まれているため急勾配の川が多く、自然豊かなイメージとは裏腹に治水のため、あちらこちらに堰が作られています。言うまでもなくこうした河川構造物はビワマスたちの遡上の妨げになるものですが、跳躍…
産卵の瞬間 琵琶湖流入河川 -0.3m 一昨年にはじめてビワマスを撮影して以来、いつかは産卵シーンを写真に収めたいと思い秋の琵琶湖に通って2年。先日ようやくその瞬間を撮影することができました。今年も雨が少なく、まとまった遡上がない中でこの瞬間に立ち…
ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -1.0m 楽しみにしていたビワマスの季節ですが、結局、今年の秋も雨が少ないためまとまった遡上がなく、撮影には苦戦しています。 狙っているのはもちろん産卵の瞬間なのですが、今年撮影するペアは、産卵に至るはるか前の産卵…
ビワマスの群れ 琵琶湖流入河川 -3.0m 今年も待ちに待ったビワマスの季節がはじまりました。 例年、遡上ピークは10月下旬から11月の上旬にかけてなのですが、今年は先週あたりからすでにかなりの個体が遡上を開始しており、川の中では産卵を終えて力尽きた個…
カラフトマス 知床半島の川 -2.0m 知床半島の川で撮影したカラフトマスです。 カラフトマスはほぼすべての個体が、規則正しく生まれてから2年で成熟して川に回帰するという生活史をもっており*1、そのため、偶数年生まれ群と奇数年生まれ群の資源量に差があ…
オショロコマ 知床の川 -1.5m 北海道シリーズ、続きます。 世界自然遺産、知床半島には半島部に特有の、渓流的環境が海のすぐ近くまで続くような急流河川が多く、そんな川で優占種になっているのがオショロコマです。本種も今回の遠征の大きなターゲットのひ…
サケの群れ 知床の川 -1.0m 9/30~10/3の日程で北海道へ撮影遠征に行ってきました。 狙いはこの時期に遡上の盛期を迎えるサケやマスの仲間。サケの不漁がニュースに取り上げられたりと、近年、北海道でも遡上量の減少が目立つサケ・マス類ですが、それでも川…
サツキマス/アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae 紀伊半島での呼び名:紀伊半島での呼び名:こさめ、あまご、あめご、あめのうお、のぼり(降海型) 分布:神奈川県酒匂川以西の本州太平洋側、四国、および九州東北部の瀬戸内海流入河川。 生息環境:河川上…
アマゴに多数寄生するチョウモドキ 日置川水系 -1.5m 先日、和歌山県南部の日置川の上流域で撮影していると多くのアマゴの体表に茶色っぽい異物が多数付着しているのを見つけました。これは何だろうか?と撮影した写真を拡大してよく見てみるとエラオ類の寄…
このところ九州ネタばかりで”Fishes of Kii Peninsula”というタイトルから遠ざかっている当ブログですが、ちゃんと(?)地元のフィールドにも通っています。 先週訪れたのは紀伊半島奥地のキリクチ(ヤマトイワナ紀伊半島集団)の生息地、前回撮影したのが…
アマゴ稚魚 古座川水系 -0.5m 撮影のネタが少ない冬の時期ですが、そろそろアマゴの稚魚の姿が見られる頃ではないかと思い、和歌山県南部を流れる古座川のとある支流を見てきました。昨年の3月末にも同じ場所を訪れており、およそ1か月早い現地入りです。上…
先週あたりから遡上の情報が聞こえ始めたビワマス。居ても立っても居られず、今年こそは産卵シーンの撮影を!と意気込んでの琵琶湖入りです。しかし北部の2河川を巡ったのですがどうも昨年の同じ時期の撮影時よりも個体数がかなり少ない・・・ 産卵床を掘る…
先日は紀伊半島の奥地でキリクチの撮影でした。キリクチは日本に4亜種生息するイワナの仲間(アメマス、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ)のうち、ヤマトイワナの紀伊半島に分布する地域個体群です。世界中のイワナの中でももっとも南に分布する”世界最…