Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

ビワマス 産卵床作り

ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -0.3m

先日、産卵を撮影したペアの産卵床作りの様子です。ペアの、と言いつつ実際に産卵床を作るのはメスだけで、オスはその間ほかのオスを追い払ったり、メスにちょっかいかけて産卵を促したりしています。

産卵の記事のときもちらっと書きましたが、今回のペアが産卵したのは堰の直下の川底にコンクリートを張ってある場所で、そのコンクリート同士のわずかな継ぎ目に砂が溜まっている場所を産卵床にしているようでした。普通は淵尻や流れの緩い瀬などの礫砂底に産卵床を作るのでこの場所はビワマスの産卵環境としては相当イレギュラーだと思います。

メスは尾びれを使って産卵床周辺を掘り進めていきますが、当然周りはコンクリートがむき出しなのでいくら尾びれではたこうとビクともしません。やがてあきらめたのか、産卵床の中心部分となるコンクリの継ぎ目付近を集中的に、うまく掘り進めているようでした。

 

camera : E-M1 markⅡ
lens :  M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
自然光