琵琶湖の周辺は山地に囲まれているため急勾配の川が多く、自然豊かなイメージとは裏腹に治水のため、あちらこちらに堰が作られています。言うまでもなくこうした河川構造物はビワマスたちの遡上の妨げになるものですが、跳躍力の強いビワマスは何度もジャンプを繰り返してこうした障壁を乗り越えていきます。
雨が降れば水位も上がって、十分な助走をつけて跳ぶことができるところですが、この日は最近の少雨のため魚道のすぐ下から跳ばざるを得ず、何度も失敗を繰り返していました。（もっとも、撮影する側としては一発で成功されるより、何度も跳んでくれるほうが撮れ高があってありがたいのですが笑）ちなみにこの堰の直下には産卵場があるのですが、写真のオスたちはまだまだ上を目指したいといった様子でした。
今回の撮影にはOM-1の、プロキャプチャー機能（シャッターボタン押した瞬間から数十コマ遡って記録できる！）を使ったのですが、従来の連写ではタイミングを合わせるのが難しいこうした一瞬も簡単に撮影できるのが良いですね。今回の撮影位置からだとよくある平凡なジャンプ写真という感じなので、せっかく簡単に撮影できるのですから撮影位置や構図を工夫してかっこいい写真を撮ってみたいところです。
camera : OM-1
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
