Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

琵琶湖

ハリヨの巣作り

巣材を運ぶオス 滋賀県河川 -1.5m 昨年のゴールデンウィークに婚姻色のハリヨを撮影しに行った滋賀県の川に久々に行ってきました。 nature-key-peninsula.hatenadiary.com 美しい婚姻色をまとった姿は前回撮影済みのため、今回は産卵に向けて巣を作るオスの…

ビワマスの稚魚

ビワマスの稚魚 琵琶湖流入河川 -0.3m 昨年生まれのビワマスの子供たちがそろそろ成長してきているころかな?と思い、昨年秋に親魚の撮影をした川を覗いてきました。 流心は雪解け水と最近の長雨でかなり流れが速かったのですが、岸際の流れのゆるやかな植生…

ホンモロコの産卵2024

ホンモロコの群れ 琵琶湖 -0.5m 昨年11月末のアユの撮影以降、まったく川に潜らない日々が続いていたのですが、先日ようやく今年初めてとなる水中撮影で琵琶湖に行ってきました。狙いは桜の咲くこの時期、婚姻色と産卵のピークを迎えるウグイ…だったはずなの…

ナガレモンイワナふたたび

ナガレモンイワナ -0.3m 滋賀県河川 先月のビワマス撮影の合間をぬって探しにいったナガレモンイワナです。このときは前日にまとまった雨が降り、ビワマスの産卵場近くも増水し撮影が不可能になってしまったため、急遽増水の影響を受けにくい源流域でのナガ…

ビワマスの産卵床作り

ビワマスのメス 琵琶湖流入河川 -0.3m 11月も後半に差しかかりビワマスの遡上数も少なくなってきたため、今年のビワマス撮影も終わりにしたいと思います。今年も産卵の瞬間を追い求めての琵琶湖通いでしたが、なかなかタイミングを合わせきれずにシーズン終…

光射すビワマスの淵

ビワマスの群れ 琵琶湖流入河川 -2.0m 前の記事と同じ場所ですが、前回の撮影の翌日に再び訪れるとさらに透明度が上がっており澄んだ水と光が降り注ぐ中をビワマスの群れが泳ぐという素晴らしい光景を写すことができました。基本的にビワマスは雨による出水…

2023ビワマスの遡上

淵に群れるビワマス 琵琶湖流入河川 −2.0m 今年も琵琶湖に注ぐ川にビワマスたちが帰ってくる季節になりました。 ここ3年ほど毎年ビワマスの産卵シーンの撮影を狙っていて、昨年は産卵の瞬間の撮影自体には成功したものの、ペアの周辺の環境などのシチュエー…

カネヒラの闘争

カネヒラの闘争 琵琶湖 -1.0m 琵琶湖ではカネヒラの産卵期が続いています。 縄張りをもつオスたちはほかのオスを確認するや否やひれを全開にしてお互いに威嚇しあいます。力の差がある場合、勝負は一瞬でつきますが、これが拮抗しているときは互いの尾びれを…

カネヒラの婚姻色

カネヒラ 琵琶湖 -1.0m 今年も秋産卵のカネヒラの婚姻色に誘われて琵琶湖へ撮影に行ってきました。 撮影場所は昨年と同じ琵琶湖に注ぐ水路の一角。産卵母貝となるタテボシガイが多く、安定的にカネヒラがみられるポイントです。 9月下旬の段階では小型個体の…

コアユの産卵2023

コアユの産卵 琵琶湖流入河川 -0.5m 今年はこの夏の猛暑の影響か、琵琶湖のコアユたちの産卵も例年に比べかなり遅れていたのですが、10月に入りようやく本格化しはじめたようです。 夏までは川の上中流域で暮らしていた、あるいは逆に琵琶湖の中を回遊してい…

琵琶湖の3種のフナ

ゲンゴロウブナ 琵琶湖 -1.0m ギンブナ(左)、ニゴロブナ(右) 琵琶湖 -1.0m 琵琶湖で撮影したゲンゴロウブナ、ニゴロブナおよびギンブナです。琵琶湖にはこれら3種のフナが生息し、しばしば同じ群れを作ってくらしています。なお、3種のうちゲンゴロウブ…

カネヒラの群れ

カネヒラ 琵琶湖 -1.0m この週末はひさびさに(※1か月ぶり)の琵琶湖でした。 9月も後半ということで、そろそろコアユの産卵とカネヒラの繁殖行動が見られるのではないかと思い琵琶湖へ向かったのですが、コアユもカネヒラも婚姻色が出ている個体はほとんど…

ナガレモンイワナ

ナガレモンイワナ -1.0m 滋賀県河川 先日は滋賀県のとある川の上流域へ“幻のイワナ”ともいわれるナガレモンイワナの撮影を狙いに行きました。 ナガレモンイワナは漢字で書くと「流紋岩魚」。その名のとおり通常のイワナであれば斑点模様があるところが、前後…

安曇川の縄張りアユ

アユ 安曇川 -0.5m 前の記事の予告どおり(?)先週末はまたハスの撮影に行こうと琵琶湖の川を訪れたのですが、このところの雨不足で川は瀬切れしており、残念ながらハスの姿はありませんでした。 そこで、はじめは予定になかったのですが、これも前から撮影…

ハスの産卵

オスの闘争 琵琶湖流入河川 水面下 琵琶湖ではハスの産卵が盛期を迎えています。 オス同士は産卵場所やメスをめぐって激しく争います。ものすごいスピードで泳ぎ回るので、カメラのフレームに入れるのは大変。そもそも警戒心がかなり強い魚なので撮影距離ま…

ビワコオオナマズ

ビワコオオナマズ 琵琶湖 -3.0m 琵琶湖には3種のナマズが生息しますが、その名に“琵琶湖”を冠し、この日本最大の湖の象徴となっているのがこのビワコオオナマズです。 もはや説明するまでもないですが、本種は琵琶湖淀川水系の固有種にして日本最大の淡水魚…

ニゴロブナ

ニゴロブナ 琵琶湖 -2.0m 琵琶湖には3種のフナが生息しますが、そのうちの一種がこのニゴロブナです。寿司の原型とされる郷土料理のふなずしの材料となることで有名な琵琶湖固有のフナで、体高の低いややスレンダーな体形と角ばった下あごが特徴…なのですが…

湧水水路のヤリタナゴ

ヤリタナゴ、オスの闘争 琵琶湖水系 -0.5m 琵琶湖の周辺には7種ものタナゴの仲間が生息しますが*1、生息環境の悪化や外来魚の食害によって、カネヒラ以外のすべての種で激減しており、特に本湖の沿岸域でその姿をみることは稀です。今回の主役であるヤリタナ…

オオクチバスの稚魚

オオクチバスの稚魚 琵琶湖 -2.0m 琵琶湖で撮影したオオクチバスの稚魚です。 本種のオスには孵化した仔稚魚をしばらくの間保護する習性があります。多くの魚類において仔稚魚期は最も多くの外敵に狙われ、減耗の激しい時期ですが、これを親が庇護することに…

琵琶湖のワカサギ

ワカサギ 琵琶湖 -4.0m 氷上の穴釣りで有名なワカサギ。東日本の太平洋側や宍道湖以北の日本海側に自然分布する魚ですが、食べておいしく、水産資源としての需要が高いことから、古くから分布域外への移植が繰り返されてきました。琵琶湖へも1910年代と1940~…

琵琶湖流入河川、アユの遡上

アユの群れ 琵琶湖流入河川 -0.5m 琵琶湖に注ぐ川で撮影したアユの群れです。琵琶湖では様々な魚が漁獲の対象となりますが、中でもアユは水産的に重要で、漁獲量の半分近くを占めます。琵琶湖のアユはほかの地域と同じように河川に遡上し、大型に成長するオ…

滋賀県のハリヨ

ハリヨのオス 滋賀湖東 -1.0m 西日本固有のトゲウオ科魚類、ハリヨは現在、岐阜県と滋賀県に自然分布しています(三重県にも分布していたが、1960年前後に絶滅)、このうち岐阜の個体群これまでに撮影していたのですが、滋賀県のものは未撮影でした。 今回の…

オオガタスジシマドジョウ

オオガタスジシマドジョウ 琵琶湖流入水路 -1.0m もうFishes of Lake Biwaにブログタイトルを改名したほうがいいのでは?という感じですが、今回も琵琶湖の魚の記事です。 琵琶湖には2種のスジシマドジョウが分布しますが、そのうちの一種がこのオオガタスジ…

ウグイの跳躍

ウグイの跳躍 琵琶湖流入河川 琵琶湖に注ぐ川にも、多くの場合、途中いくつかの堰があり、ウグイなど産卵のために遡上する魚にとっては少なからぬ壁となっています。 幸い、ウグイに関しては跳躍力が高いため、そうした堰もジャンプして難なく遡っていきます…

琵琶湖、ウグイの産卵

ウグイの産卵 琵琶湖流入河川 -1.0m 琵琶湖の流入河川には毎年春になるとウグイが産卵のため群れをなして遡上します。 この3年ほど、産卵シーンの撮影目的で春の琵琶湖に通っていたものの、どうにもタイミングが合わせられずに撮れずに悔しい思いをしていた…

湖底からの使者、イサザ

イサザ 琵琶湖 -5.0m 今年もイサザが琵琶湖深部から接岸してきています。 本種は琵琶湖固有種のウキゴリの仲間で、普段は琵琶湖沖合の深層を回遊しているとされていますが、春に産卵のため足がつくような浅場にも出現するようになります。 ここ3年ほど毎年撮…

ホンモロコの産卵

ホンモロコの群れ 琵琶湖 -0.5m 琵琶湖で撮影したホンモロコの産卵です。 本種は琵琶湖固有のモロコの仲間で、普段は琵琶湖の中で回遊生活を送っていますが、毎年春になると琵琶湖沿岸や内湖、流入河川などに遡上して産卵します。長らくその様子を観察してみ…

ビワマス 産卵床の埋め戻し

ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -0.3m 前回の記事の写真と構図がほとんど一緒ですが、今度は産卵後に卵を埋め戻すメスの様子です。例によって周りがコンクリ張りで砂や礫がほとんどないので、あまり意味はないように思えるのですが、本能的に産卵床の周囲を…

ビワマス 産卵床作り

ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -0.3m 先日、産卵を撮影したペアの産卵床作りの様子です。ペアの、と言いつつ実際に産卵床を作るのはメスだけで、オスはその間ほかのオスを追い払ったり、メスにちょっかいかけて産卵を促したりしています。 産卵の記事のとき…

堰を越えるビワマス

ビワマスの跳躍 琵琶湖流入河川 琵琶湖の周辺は山地に囲まれているため急勾配の川が多く、自然豊かなイメージとは裏腹に治水のため、あちらこちらに堰が作られています。言うまでもなくこうした河川構造物はビワマスたちの遡上の妨げになるものですが、跳躍…