Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

琵琶湖

ビワマスの産卵

産卵の瞬間 琵琶湖流入河川 -0.3m 一昨年にはじめてビワマスを撮影して以来、いつかは産卵シーンを写真に収めたいと思い秋の琵琶湖に通って2年。先日ようやくその瞬間を撮影することができました。今年も雨が少なく、まとまった遡上がない中でこの瞬間に立ち…

なかなか難しいビワマス

ビワマスのペア 琵琶湖流入河川 -1.0m 楽しみにしていたビワマスの季節ですが、結局、今年の秋も雨が少ないためまとまった遡上がなく、撮影には苦戦しています。 狙っているのはもちろん産卵の瞬間なのですが、今年撮影するペアは、産卵に至るはるか前の産卵…

ウツセミカジカ

ウツセミカジカ 琵琶湖流入河川 -0.5m ビワマスを探すついでに琵琶湖流入河川で撮影したウツセミカジカです。琵琶湖水系ではよくみかけるカジカの仲間で、湖内の深部から流入河川の中下流域まで広く生息します。 カジカの仲間といえば上流域でしか見られない…

2022ビワマスの遡上

ビワマスの群れ 琵琶湖流入河川 -3.0m 今年も待ちに待ったビワマスの季節がはじまりました。 例年、遡上ピークは10月下旬から11月の上旬にかけてなのですが、今年は先週あたりからすでにかなりの個体が遡上を開始しており、川の中では産卵を終えて力尽きた個…

カネヒラの貝覗き

カネヒラのペア 琵琶湖流入河川 -1.5m コアユの撮影と並行しながら、先月から引き続きカネヒラの撮影です。 ポイントは前回と全く同じ場所でしたが、今回はあいにく天気が悪く、照度不足と濁りのため3日間の撮影日程のうちまともに撮れたのは初日だけ…という…

コアユの産卵

コアユの産卵群 琵琶湖流入河川 -0.5m 琵琶湖ではほかの地域よりもやや早めの、9月上旬からアユ(コアユ)の産卵が始まります。ということで、産卵狙いで先月から撮影を計画していたのですが、予定がかみ合わず、結局産卵シーズンの終盤となるであろう10月の…

琵琶湖のカネヒラ

カネヒラのペア、産卵母貝を探している最中? すっかり秋めいてきたこの頃。秋に婚姻色のピークを迎えるカネヒラの姿を写真に収めに琵琶湖周辺に行ってきました。 最初に入ろうとしていた昨年も撮影を行ったポイントは地形が変わっており、水草も刈られてし…

琵琶湖、ハスの夏

夏の琵琶湖を象徴する魚といえばハスの名前が挙がるのではないでしょうか。ハスは琵琶湖とそれに連なる淀川水系、および福井県の三方湖にのみ自然分布する、オイカワを獰猛にしたような姿かたちの魚で、コイ科魚類では珍しいフィッシュイーターです*1。琵琶…

2022イサザの接岸

琵琶湖 -5.0m 6月 今年もぎりぎりのタイミングでしたが、なんとかイサザの撮影に間に合いました*1。本種は琵琶湖固有種のウキゴリの仲間で、通常は琵琶湖の沖合の中深層に暮らしていますが、繁殖期の春に産卵のため接岸します。 接岸初期はごく浅い水深の場…

ビワヨシノボリの婚姻色

琵琶湖 -2.0m 5月 琵琶湖の名産品のひとつにごりの佃煮というものがあります。“ごり”と総称されるハゼ科の稚魚を甘辛く煮詰めたもので、ヌマチチブやイサザの稚魚も含まれますが、その中でも数が多く、主要な構成員と考えられているのがこのビワヨシノボリで…

琵琶湖のゼゼラ

琵琶湖 -5.0m 6月 今週末も琵琶湖で撮影でした。 写真は北湖で撮影したゼゼラ。琵琶湖内で撮影するのは初めてで、水深5mほどの泥底で多数の個体を確認しました。ナマズ類を探すため夜明けごろに潜っていたのですが、その時にはまだ寝ていたようで、魚眼レン…

イワトコナマズ

イワトコナマズ 琵琶湖 -5.0m この週末は琵琶湖で撮影でした。実は先月もウグイの撮影狙いで行っていたのですが、その時は機材トラブルで1枚も撮影できなかったので、実質的に今シーズン初琵琶湖。狙いは琵琶湖固有種のナマズ2種、ビワコオオナマズとイワト…

2021年ビワマスの遡上

先週あたりから遡上の情報が聞こえ始めたビワマス。居ても立っても居られず、今年こそは産卵シーンの撮影を!と意気込んでの琵琶湖入りです。しかし北部の2河川を巡ったのですがどうも昨年の同じ時期の撮影時よりも個体数がかなり少ない・・・ 産卵床を掘る…

カネヒラの秋

秋といえばカネヒラの婚姻色ということで、琵琶湖へ撮影に行ってきました。筆者の住んでいる紀南からもっとも近い本種の安定した生息地は伊勢湾流入河川および濃尾平野なのですが、この地域のカネヒラは移入分布であることが示されているため(北村・内山,2…

ブルーギルの卵保護

ブルーギル 琵琶湖 -2.0m 琵琶湖で撮影したブルーギルです。本種は同じサンフィッシュ科のオオクチバスからおよそ一か月ほど遅れた7月に産卵のピークを迎えます。オオクチバスと同様、すり鉢状の巣を作りオスが卵を保護します。産卵床は複数で固まってコロニ…

ウグイの産卵群

琵琶湖流入河川で撮影したウグイの産卵群です。 ウグイの群れ 琵琶湖流入河川 ー1.0m 琵琶湖では普段湖内に棲んでいるウグイたちがこの時期になると大挙して流入河川に遡上し産卵します。 先日の琵琶湖への遠征の大きな目的の一つがこのウグイの産卵を見るこ…

イサザ Gymnogobius isaza

この週末は少し足を伸ばして琵琶湖へ撮影に行きました。写真はナイトダイブで出会ったイサザ。本種は琵琶湖の環境に適応し独自の進化を遂げたウキゴリの仲間で、普段は琵琶湖の沖合にいますが、春の繁殖期には産卵のため接岸します。 イサザ 琵琶湖 -1.0m 紀…

琵琶湖流入河川、ビワマスの遡上

岐阜でR君と別れた後は琵琶湖へ。ビワマスのポイントは絞りきれていませんでしたが、遡上が多いと聞いていた某河川で撮影します。潜ってみるとビワマスの姿は何匹か見られたものの、前日の降雨のせいか流れが速く加えて濁りもあるため撮影には難しい状況。ま…

琵琶湖遠征記(後編)

前回のつづきです。 AM5:00。R君に起こされ起床。イワトコナマズは釣れたかと訊くと案の定、一度だけ何らかの当たりがあったものの掛けられず、何も釣れずとのこと。R君はナマズが釣れなかったショックと寝不足とカフェインとニコチンの摂りすぎで完全に精神…

琵琶湖遠征記(前編)

琵琶湖へ採集と撮影の旅