Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

2022イサザの接岸

琵琶湖 -5.0m 6月

今年もぎりぎりのタイミングでしたが、なんとかイサザの撮影に間に合いました*1。本種は琵琶湖固有種のウキゴリの仲間で、通常は琵琶湖の沖合の中深層に暮らしていますが、繁殖期の春に産卵のため接岸します。

接岸初期はごく浅い水深の場所にも出現しますが、産み付けた卵の保護はやや深場で行うようで、水深5m以深のやや深場で集団で営巣している場所を発見しました。この場所には屋根瓦(?)が大量に打ち捨てられており、この裏の隙間がイサザの絶好の産卵基質になっているようでした(1枚試しにひっくり返してみたら卵がたくさん付いていました、ごめんなさい…)

命名「イサザマンション」琵琶湖 -7.0m

繁殖期も終盤ということで、卵の保護を終えたと思われる痩せてボロボロになった個体がよく目についたのも印象的でした。中には事切れたばかりと思われる死骸も… イサザは基本的に年魚とされており、繁殖後は間もなく死んでしまうと考えられています。

 

camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO, M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
strobe:D-200, D-2000