Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

2019-01-01から1年間の記事一覧

水中撮影機材の紹介

ここまでダラダラと撮影してきた魚のことを書き連ねてきましたが、今回は機材自慢も兼ねて趣向を変えて現在僕が使用している水中撮影の機材について紹介していこうと思います。まぁTwitterでは魚ネタの無い平日はカメラの話しかしてないカメラオタクなので、…

冬の川

性懲りもなく紀南の川に潜っています。潜る川は大体いつも一緒なのですが、毎回のように新しい発見や新しい魚との出会いがあり本州最南端のポテンシャルを感じさせてくれました。 しかし季節はもう冬。南方系の新規加入魚はもう期待できないですし、むしろ川…

ワールドダイブ社製ドライスーツを購入

タイトルの通りなのですが、この度ドライスーツを購入しました。今まで撮影はすべて5mmウェット+フードベストを着用して行ってきたのですが、秋も深まり、水温が下がってくるとだんだん潜るのが苦行じみてきました。海はまだマシなのですが、川は本当に寒い…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.6 ゴマハゼ

ゴマハゼ Pandaka sp. ゴマハゼ 和歌山県南部河川 11月 和歌山県南部の河川で撮影したゴマハゼです。本種は穏やかな内湾や汽水域に生息する体長2 cmほどの小さなハゼ科魚類で、同属のミツゴシゴマハゼ、マングローブゴマハゼと並び日本最小の魚として知られ…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.5 オオクチユゴイ

オオクチユゴイ Kuhlia rupestris オオクチユゴイ Kuhlia rupestris 和歌山県南部河川 紀伊半島南端部は古座川を除くと大きな河川がなく、流程が短い、中流域がそのまま海に流れ込むような環境の河川がほとんどである。こうした川では純淡水魚の種数は少なく…

紀伊半島の淡水魚No.4 オヤニラミ

オヤニラミ Coreoperca kawamebari 紀伊半島での呼び名:なし(国内移入種) オヤニラミ Coreoperca kawamebari 和歌山県北部水系 分布:自然分布域は京都府由良川以西の本州、四国東北部および九州北部。移入分布として東京都、愛知県、滋賀県、和歌山県、…

道東で野鳥撮影とM.ZUIKO ED DIGITAL 300mm F4.0 IS PRO試用レポート

9月12日から17日の日程で北海道、道東方面に野鳥撮影メインで行ってきました。北海道は言わずと知れたバードウォッチングの聖地であり、特に道東地域は日本最大の湿原、釧路湿原を擁する自然豊かなエリアで、国の特別天然記念物のタンチョウが周年見られるこ…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.3 オオシマドジョウ

オオシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type A オオシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type A 和歌山県中部河川 オオシマドジョウは河川の中下流域に生息するシマドジョウ属魚類で、その名の通り日本産シマドジョウ属魚類の中では最も大きくなる種の一つです。本…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.2 ルリヨシノボリ

ルリヨシノボリ Rhinogobius mizunoi 紀伊半島での呼び名:ごり(ハゼ類の混称) 分布:北海道から九州の各地。生息環境:河川中流から上流域の急流部。水量の豊富な大河川に多く、小規模な河川ではまれ。形態:全長10cm程度に達する。体形は一般的なハゼ科…

ご挨拶と紀伊半島の魚類について

当ブログで取り扱う“紀伊半島”について 紀伊半島は日本最大の半島であり、和歌山県の全域と三重県、奈良県の一部が含まれます。通常、半島と言えば陸地のうち海に突き出した部分を指しますが、この解釈をそのまま適用すると大阪府や愛知県の一部も紀伊半島に…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.1 テングヨウジ

テングヨウジ Microphis brachyurus 紀伊半島での呼び名:不明 分布:房総半島以南の太平洋岸および南西諸島生息環境:内湾から河川汽水域および淡水域。河川内では流れの緩い淵や抽水植物、枯れ木など障害物の周辺。形態:身体は著しく細長く、吻部も長い。…