Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

コアユの産卵

コアユの産卵群 琵琶湖流入河川 -0.5m

琵琶湖ではほかの地域よりもやや早めの、9月上旬からアユ(コアユ)の産卵が始まります。ということで、産卵狙いで先月から撮影を計画していたのですが、予定がかみ合わず、結局産卵シーズンの終盤となるであろう10月の撮影となりました。

産卵場は流入河川下流の、砂利と礫が混じったような早瀬です。日没のころ、それまで下流にいたアユたちが一気に遡上し産卵が始まります。ほかの地域ではまだ明るい15時くらいから産卵が始まることもありますが、この場所では決まって日没の前後からの開始でした。アユも多いですが、それを狙うサギなどの水鳥も多く、捕食を避けるためにできるだけ遅い時間から産卵しているのかもしれません。

産卵シーズンも終盤で、全体として個体数も減っていると思われますが、それでもすごい数のアユが産卵場に集結し、ピークには前後左右すべてをアユに囲まれる狂騒のひとときとなります。川底に寝そべりながら撮影していたのですが、筆者を大きな岩だと勘違いしているのか?身体の下に潜り込んで産卵されるほどの密度で、相変わらずの琵琶湖水系の魚の豊かさに助けられた撮影となりました。

産卵の瞬間。あまりも多くの個体が密集することから、逆に産卵を撮影するのが難しかった

 

camera : E-M1 markⅡ
lens :  M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO,  M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
strobe:D-200, D-2000