琵琶湖で撮影したブルーギルです。本種は同じサンフィッシュ科のオオクチバスからおよそ一か月ほど遅れた7月に産卵のピークを迎えます。オオクチバスと同様、すり鉢状の巣を作りオスが卵を保護します。産卵床は複数で固まってコロニーを形成していることが多く、営巣している様子は遠くからでもよく目立ちます。
卵はオオクチバスと比較するとやや小さく透明感が強いです(バスは黄色みが強い)ヨークサックをぶら下げた仔魚の姿も確認できました。
前述のとおり産卵床はオスが守っているのですが、たまにビワヒガイやビワヨシノボリが卵を狙いにやってきます(あと同種の小さなブルーギルも…)。特にビワヒガイはかなり執拗で、オスに何度追われても華麗に身をかわして卵を捕食してしまいます。バス相手にも同じことをするのですが、バスだと最悪自分が捕食される恐れがあるためビクビクしながら産卵床の端のほうでおこぼれを狙う…という感じなのですが、ブルーギルだとその心配がないからかかなり堂々と食べに行っている感じがします。この国外外来種vs. 琵琶湖固有種*1の攻防の様子はかなり面白く、ずっと見ていられる光景です。
camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO, M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
strobe:D-200, D-2000
*1:正確には琵琶湖固有「亜」種です。