もうFishes of Lake Biwaにブログタイトルを改名したほうがいいのでは?という感じですが、今回も琵琶湖の魚の記事です。
琵琶湖には2種のスジシマドジョウが分布しますが、そのうちの一種がこのオオガタスジシマドジョウです。
本種は普段、琵琶湖の中で生活していますが(時に水深40mほどの深部にも出現するらしい)、繁殖期の春、琵琶湖に流入する河川や水路に遡上し産卵します。場所によっては高密度で群れているので、観察や採集の大きなチャンスです。今回撮影したのは琵琶湖につながる水路の一角で、本種の姿も数多く見られました。しかし、本種はとても憶病な性格で、カメラを持って近づくとすぐに逃げてしまうか、泥に潜ってしまうため撮影は非常に難しかったです。シマドジョウの仲間は概して憶病な種が多いですが、これまで撮影してきた中でも本種の警戒心の強さは随一だと思います。
今回は証拠写真止まりでしたが、夜間は警戒心が和らぐ傾向があるのと、環境によってまた挙動が変わってくることもあるので、撮影する時間帯を変えたり、湖内での撮影に挑戦してみたりして、美しいストライプを写しとめたかっこいい写真を撮りたいですね。
camera : OM-1
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
strobe:D-200, Z-240