Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

2023ビワマスの遡上

淵に群れるビワマス 琵琶湖流入河川 −2.0m

今年も琵琶湖に注ぐ川にビワマスたちが帰ってくる季節になりました。

ここ3年ほど毎年ビワマスの産卵シーンの撮影を狙っていて、昨年は産卵の瞬間の撮影自体には成功したものの、ペアの周辺の環境などのシチュエーションなどで不満が残るものでした。

というわけで、今年も性懲りもなくビワマスを追いかけているわけですが、どうやら先週の雨で、第一陣は産卵を終えてしまったようで、川の中にはそこかしこに朽ちた亡骸が落ちていました。深い淵に潜ると50尾ほどの大きな群れが泳いでいるのですが、淵の前後の産卵に適した浅い場所で産卵床を作っている個体はゼロ・・・ 雨などの水位変化が加わらなければ産卵モードのスイッチは入らないのでしょうか?

天候や川の水量に大きな影響を受けるビワマスの産卵生態に対し、天気に関係なく休日にしか撮影に行けないというのはなかなかに辛いのですが、今年こそ完璧で究極の写真が撮れると信じて、もう少し琵琶湖の川に通ってみたいと思います。

 

camera : OM-1
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
strobe:D-200, Z-240