Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

ヌマムツの婚姻色

ヌマムツのフィンスプレッディング

琵琶湖流入河川で撮影したヌマムツです。

本種は西日本の広い範囲に生息するオイカワの仲間で、近縁のカワムツと比べ下流域に偏って生息します。地元、紀伊半島の川にも分布しているのですが、いかんせん撮影には向かない透明度の低いワンドのような場所にしかいないため、まったく撮影できずにいた魚でした。

しかし、ここ琵琶湖の周辺では豊富な湧水のため、平地を流れる川や水路でも透明度の高い水域があります。こうした場所ならばヌマムツの姿も写真に捉えることができるかもしれない・・・ということで長らく本種を撮れる場所を探していたのですが、ついにこのたび婚姻色を帯びた美しい姿を撮影することができました。

近縁・・・というか、かつて同種として扱われていたカワムツと比べると鱗が細かいこと、胸鰭および腹鰭の前縁が赤く染まること、眼が小さいこと、吻が尖ることなどで識別できます。カワムツと同じく大型個体の警戒心は非常に強く、近寄って撮影するのは難しいです。今回の撮影場所でも30分以上じっと動かずに待つことで、ようやく目の前まで泳いで来てくれるようになりました。

 

camera : OM-1
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
strobe:D-200, D-2000