
前回のハスの撮影で川に潜っていると、同所的に群れているコアユの中に1匹だけやたらと青みがかった個体がいることに気付きました。周りが普通のアユたちなので、遠くからでもそのコバルトブルーの体色が良く目立ちます。
これはどうやら生まれつきの色彩変異のようで、脳下垂体中葉が未発達だと体を黒くするホルモンが分泌されないため、青い色素だけが残りこの体色になるとか。下の記事は数万匹に1匹という見出しで紹介していますが、やはり珍しいらしく筆者もこのような個体は初めて見ました。
脳下垂体は様々なホルモン、特に成熟に関与するホルモン(性腺刺激ホルモンなど)を分泌しているため、このような色彩変異個体は成熟することがなく、従って生殖能力がありません。一方で、成長しても成熟しないことから通常のアユが1年という寿命で死んでしまうところを2、3年と長生きすることもあるそうです。今回撮影した個体もまわりのコアユたちよりひと回りくらい大きく見え、ひょっとすると2年目の個体だったりするのかもしれません(まぁこのくらいの体格差なら同じ年生まれの個体同士でもよくある範囲ですが)。
camera : OM-1
lens : M. ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
strobe:D-2000, Z-240