ホシエビス Sargocentron punctatissimum
分類:イットウダイ科イットウダイ属
分布:駿河湾以南の太平洋沿岸、琉球列島および南大東島、国外ではインド・太平洋の広域から知られる。
備考:熱帯から亜熱帯の浅場の岩礁域に生息。ほかのイットウダイ科魚類と同様、夜行性で昼間は岩陰などに隠れていることが多い。紀伊半島南部の沿岸ではテリエビスやアヤメエビス、ナミマツカサなど複数種のイットウダイ科魚類がしばしばみられるが、その中で本種の個体数は少なく採集されることは稀である。一方で冬季に和歌山県南部から本種が採集された記録も存在し(大北・松沼,2020)、少なくとも紀伊半島の南部で本種が越冬していることは間違いないようだ。
引用文献
大北祥太朗・松沼瑞樹.2020.和歌山県における越冬が確認されたイットウダイ科ホシエビス.ICHTHY - Natural History of Fishes of Japan, 1: 25–28.