カメラのシャッターに同調して発光することで、被写体を照らしてくれる外部ストロボは本格的な水中撮影のマストアイテム。僕もINON社のD200を愛用しています。外部ストロボを使うためにはハウジングとの間を光ファイバーケーブルで接続して、カメラ本体のストロボに同調させてやる必要があるのですが、この光ケーブル、水中撮影機材あるあるでしょうもない小物のくせに地味に高いんですよね。
1本、7300円。なお、ストロボは大抵2灯使うので、その場合ケーブル代だけで15000円近くします。
まぁ高くてもそうそう買い換えるものでもない、というのであればこの値段にも納得できるのですが、やはりフィールドの中で使うものですからトラブルはつきもの。僕も先日のアマゴの撮影の際にやらかしてしまいました。
実は以前に全く同じケーブルを一度切断しているのですが、場所が先端に近かったので切り詰めて使っていたんですよね。2度目だぞ、おい。まぁ細いケーブルですから扱いが悪いと折れてしまったり、経年劣化もあるでしょう。ともかく今回はほぼ真ん中で切断ということで、こうなってしまってはさすがに修理は不可能です。いやーこれ近場のフィールドだからまだ許せますけど、遠征で同じことやらかしたらガチギレ案件ですからね(その後の撮影が全部詰む)。そうならないためにもケーブルの予備は必須だな、と痛感した限りです。
さて、また新たにAmazonで注文しても良かったのですが、実は家に使っていないケーブルが転がっていたのを思い出しました。それがこちら。
???先端のソケットの形が違う!?それもそのはず、実はこちらはINONと双璧をなす(?)水中ストロボメーカー、SEA&SEA社製のケーブルなのです。INONの方は片方がねじ込み式になっているのに対し、SEA&SEAの方は両方ともプッシュ式です。実は以前はSEA&SEAのストロボを使っていたので、こんなものが家に転がっていたのですね。ちなみにこの仕様のせいでSEA&SEAのケーブルをINONのストロボに使うこともその逆もできません。2つしかメーカーが無いのに互換性が無いとはどうかしてるぜ!
今後SEA&SEAのストロボを使うことは無いと思われるので、このケーブルをINON仕様に改造することにしましょう。
改造と言っても大したことではなく、切断したINONケーブルのソケットをSEA&SEAのケーブルに移植するだけです。まずはSEA&SEAのケーブルのソケットをカッターを使って外していきましょう。ケーブル本体を傷つけないよう、慎重にソケットの根本に切れ込みを入れ、ケーブルを強く引っ張ると案外簡単に引っこ抜けます。
引っこ抜けたらゴム製の鞘のようなものがケーブルに付着してるので、これも丁寧に剥がしていきます。
次に切断したINONのケーブルのソケットを外します。精密ドライバーでネジを外すだけで簡単に分解できます。
そしてSEA&SEAのケーブルの方に移植して分解したのと逆の手順で組み立てるだけ。
はい、簡単ですね。所要時間5分。この後発光テストしたらちゃんと光ったので、問題なく光接続できているようです。SEA&SEAからINONに乗り換えた僕のような人でない限り、両方のケーブルを持っているという方はなかなか少ないとは思いますが、持ってるよ!という方はケーブルを切ってしまった時に試してみるといいかもしれません。