Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

しばらくぶりの銚子川

ご無沙汰しておりました。今年初めての記事となります。なぜしばらく更新がなかったかと申しますと、もう単純にフィールドに行っていなかったからです。ここ最近は公私ともに忙しく…というのを言い訳に本当は寒いからという理由で外に出ていなかったのですが、ちょっと暖かくなってきましたし、これからはしっかりフィールド活動していきたいと思います。

今回はタイトルどおり、三重県の銚子川に撮影に行ってきました。

銚子川は三重県紀北町を流れる全長17kmの二級河川です。日本有数の多雨地帯である大台ケ原を源流とし、その大きな標高差を水が一気に流れ下ること、また湧水が豊富なことから上流から下流まで極めて高い透明度を保っているのが特徴です。日本全国有名な清流はいくつかありますが、銚子川は例えば高知の四万十川なんかと比べると全然知名度はなく、以前は知る人ぞ知る…という感じだったのですが、NHKスペシャルダーウィンが来た!で取り上げられて一気に全国区になったように思えます。

www6.nhk.or.jp

 

僕も番組は見ましたが、銚子川の魅力がしっかりと伝わってきてとても良い内容だったと記憶しています。ユウスイミミズハゼも出てきますし。

 

さて、この銚子川ですが、三重県内に住んでいたこともあり、学生時代にはちょくちょく遊びに来ていました。当時は川での水中撮影を始めたばかりで機材も技術もなかった(技術は今でもあるのか…??)のですが、限りなく透明な水の中で魚たちを追いかけるのは非常に楽しく、水中撮影にのめりこむ一つのきっかけとなった場所でもあります。そんなまぁまぁ思い入れのある銚子川なのですが、紀伊半島の西側に拠点を移してからは距離的な問題もあり、すっかりご無沙汰となっておりました。今回は大学時代の友人の誘いで尾鷲へ釣りに行くことになり、ならばついでにと潜ってきた次第です。

 しばらくぶりに訪れた銚子川は以前と変わらぬ水の清らかさで出迎えてくれました。

 

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まぁ魚にはほとんど出会えなかったんですけどね!同じ場所で夏であればアユやカマキリ、ボウズハゼ、ウナギなど多くの魚に出会えたのですが、やはり2月は寒いのか…

今回は時間の都合上、下流域でしか潜ることができませんでしたが、魚飛渓など上流の方にも面白い場所がたくさんある銚子川。遠くてもまた来たいと思える魅力にあふれています。紀伊半島横断コースの道のりを運転するのはなかなかに疲れますが。近いうちの再訪を誓ったのでした。