Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

四万十川、濁りの中のアカメ

アカメ 四万十川 -3.0m

今年も四万十川にアカメの撮影に行ってきました!

最近の長雨による増水と潮回りの条件もよくなかったためか、去年の同じ時期に比べるとだいぶ濁っていましたが、アカメの姿は拝むことができました。数自体は去年よりも多く、6~7匹のまとまった群れも観察することができました。本当に透明度がよくなかったのが悔やまれますが、逆に何が出てくるかわからない四万十川の少しおどろおどろしい雰囲気を写真に写すことができてよかったかもしれません。警戒心の強いアカメですが、こちらがジッとしていると興味があるのかある程度まで近づいてくるので最も近づいてきた瞬間を狙ってシャッターを切っています。スクーバの排気音と泡に敏感で、シャッターを切るまではずっと息をこらえているので撮影中は酸欠気味です笑 

余談ですが、本種はこれまで出会ってきた魚たちの中で最も「視線」を感じる魚だと思っていて、背後に気配を感じ、振り返って見たらアカメがじっとこちらを見ていたということが数回ありました。何かオーラでもあるのでしょうか…?筆者はあまりオカルトなことは信じないタイプですが、アカメに関してはそのモノノケじみた姿や行動からさもありなんと少し思ってしまいます。

 

アカメの群れ -3.0m

 

camera : OM-1
lens : M. ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
strobe:D-2000, Z-240