Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

アユの産卵その2

先週末にアユの産卵を見に行った川に撮影の再チャレンジにいきました。前回の反省を活かして少し早めの時間(といっても午後3時過ぎですが)にエントリー、一週間経っていることから、産卵はもう終わってしまっているのではないかと心配していましたが、そんなことは全然なく、むしろ前回よりも産卵群の規模は大きくなっていました。

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産卵場に集う錆アユ 三重県南部河川 -0.3m

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さらに午後4時を過ぎると次々に下流からアユが遡上し、産卵場はアユでごった返すように。先週よりも警戒心が薄く、目の前でも産卵してくれました。群れの規模が大きいので大胆になっているのかもしれません。前回30mmのマクロレンズを使用して撮影可能な距離まで寄るのにかなり苦労したので、今回は焦点距離を2倍にして60mmマクロを装着したのですが、今度は逆に寄れ過ぎてしまって撮影に難儀しました。

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産卵の瞬間 三重県南部河川 -0.3m

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産卵はオス2匹に対しメス1匹の組み合わせで行われ、砂利の間に潜り、身体を小刻みに震わせながら産卵、放精します。産卵の継続時間は2秒から3秒とかなり短いです。ちなみに産卵するアユのすぐ後ろには別のアユやウグイが卵を食べるために待ち構えており、産卵直後から石の間に頭を突っ込み卵を食べまくります!生き抜くためとはいえ、なかなかに凄まじい光景です。

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飛び散る卵が見える 三重県南部河川 -0.3m

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卵を食べるウグイ 三重県南部河川 -0.3m

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卵を食べるアユ 三重県南部河川 -0.3m

アユの産卵自体を観察するのが今年が初めてですので、これが産卵のピークなのかまだまだ大規模になるのかは予想がつきませんが、一応目標のひとつとしていた産卵の瞬間も写真に収めることができ良かったです。あとは魚眼レンズで狙ってみるなどアプローチを変えてみつつ、今年の産卵シーズンの終わりまで通ってみたいと思います。

 

追記:Twitterには載せたのですが、Youtubeのほうにも産卵の瞬間の動画をアップしました。手振れで少々見辛いですがご容赦ください…

 

www.youtube.com

 

camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
strobe:D-200, D-2000