Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

梅雨の汽水へダイブ

梅雨入りし、連日雨模様の今日この頃。多くの川では増水し、撮影どころではないコンディションです。

しかし、撮影には行きたい。なんだかんだで2週間近く水に潜っていません。このまま休日を無為に過ごすとそろそろ禁断症状が出そう… ということでどこか撮影できるところはないかと考え、以前も記事にした和歌山県南部河川の汽水域で撮影することにしました。汽水域と言えば増水時でなくとも常に濁っていて撮影には不向きなイメージですが、紀伊半島南部に多い小河川では雨が’降ってもすぐに海まで流れてしまうため、比較的濁水の影響を受けにくいです。逆に塩分濃度が下がり、淡水と海水が混じり合うことによる”ゆらぎ”が発生しにくくなるので撮影のチャンスと言えるかもしれません。

f:id:oryza_818:20200614213639j:plain

サツキハゼの群れ 和歌山県南部河川 -2.5m

f:id:oryza_818:20200614213803j:plain

サツキハゼの群れ 和歌山県南部河川 -2.5m

カメラを持って潜ってみると相変わらずものすごい量のサツキハゼ。前に潜ったときよりも透明度が高く、雨による濁りはほとんどなさそうです。ちなみに上の写真には何匹がベニツケサツキハゼが混じっているはずなので、暇な人は探してみよう!

f:id:oryza_818:20200614214106j:plain

クモギンポ 和歌山県南部河川 -1.5m

 

f:id:oryza_818:20200614214510j:plain

クモギンポ 和歌山県南部河川 -2.0m

f:id:oryza_818:20200614214558j:plain

ヒナハゼの求愛行動 和歌山県南部河川 -1.0m

f:id:oryza_818:20200614214723j:plain

アカオビシマハゼ 和歌山県南部河川 -1.5m

f:id:oryza_818:20200614215731j:plain

サツキハゼの求愛行動 和歌山県南部河川 -2.0m

f:id:oryza_818:20200614215815j:plain

ベニツケサツキハゼ 和歌山県南部河川 -2.0m

ほとんど同じような時期に同じ場所で潜っているので魚の種類は変わり映えしませんが、やはり汽水域は魚の種類が多くて楽しいです。海と同様、機材の塩抜きをしなくてはならないので面倒くさいですが…

水中ストロボの扱いに関して、以前ワイド撮影はマニュアル発光で、マクロはTTL自動調光で、という風に書きましたが、最近はワイド、マクロ双方ともマニュアル発光で撮影しています。TTLは何も考えずに扱えて楽ですが、何度撮影しても思い通りの発光量にならないシーンもあり、結局マニュアルが一番安定するという結論に至りました。多少の露出の不足やオーバーはRAW現像の際にどうにかできますしね。とはいえまだまだ慣れないので、発光量を見誤ることも。まぁこの辺は慣れでしょう。努力あるのみです。

 

撮影機材
camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ,M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
strobe:D-200、YS-01