Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

三重県中部河川で撮影―アジメドジョウ、タニガワナマズほか

相変わらず雨ばかり降って辟易するこの時期ですが、雨の合間をぬって三重県中部の川に撮影に行ってきました。この川にはアジメドジョウとタニガワナマズというこの地域を代表する魚がいるので生息しているので、それが狙いです。

 この場所は何回か来たことがある場所で、アジメドジョウが多いのは知っていたのですが、今回も相変わらずものすごい数で群れていました。

本種は本州中部に生息する藻類食性のドジョウで、浮石、あるいは砂礫環境を好みます。美味なドジョウとしても有名で、岐阜県などでは食用として漁獲されていますが、三重県のこの水系では食用にする文化はありません。本種は生息する環境の選り好みが激しい種のようで、この川でも多い場所では写真のように何百という単位で群れていますが、少し下流の砂泥底の場所には一匹もいませんでした。

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アジメドジョウ 三重県中部河川 -0.8m

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アジメドジョウ 三重県中部河川 -0.8m

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モクズガニ 三重県中部河川 -1.0m

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カワヨシノボリ 三重県中部河川 -0.8m

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ニホンイシガメ 三重県中部河川 ー1.0m

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ミシシッピアカミミガメ 三重県中部河川 -1.5m

もう一つのターゲットのタニガワナマズは夜行性のため、日が沈んでから探してみることに。今回は小さめの3個体を観察することができました。本種に限らずナマズの仲間は光に敏感でライトを向けると嫌がって逃げてしまいます。そのため今回は光を嫌う生き物にストレスを与えにくくするとされる赤色フィルターをライトにかまして使用したのですが、効果はあるような無いような…まぁ図鑑写真的ですが、そこそこ良い感じの写真が撮れたので良いのではないでしょうか… 次はもっと本種らしい特徴の出た大型の個体の撮影も狙っていきたいですね(大型個体は警戒心も強く、一筋縄ではいきませんが)。

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タニガワナマズ 三重県中部河川 -1.5m

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ウキゴリ 三重県中部河川 -1.5m

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カマツカ 三重県中部河川 -1.5m

紀伊半島の西側に住んでいたころは三重県まで足を伸ばすのは一苦労でしたが、東側に住んでいるとそこそこアクセスが良いですね(それでも2時間ほどかかりますが)。三重県を含む東海地方にはネコギギやトウカイヨシノボリなどこの地域に固有の淡水魚たちが多く生息しているので、こちらにいるうちに綺麗な写真を狙っていきたいと思います。

 

camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ+UFL-M150 ZM80
strobe:D-200, D-2000