Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

Instagramはじめました(2度目)

タイトルのとおりなのですが、この度Instagramのアカウントを作り直しました・・・

ちょうど3年くらい前に始め、こつこつフォロワーも増やしていたのですが、昨年の暮れ、突然アカウントにログインできない状態になり、復旧のためあれこれ手は尽くしたのですが、再ログインの目途が立たず、新たなアカウントで再スタートした次第です。

https://www.instagram.com/oryza_atherina/

 

 

旧アカウントと同じく、淡水魚・汽水魚水中写真をメインに投稿していく予定です。アクセス数も全然ないこのブログで告知したところで、どれだけ効果があるかは不明ですが、気になった方はぜひフォローしてあげてください。泣いて喜びます。

 

↓以下、再開の詳細な経緯です。

そもそも旧アカウントにログインできなくなったのは、InstagramFacebookの運営元であるMata社が新たにサービスを開始したThreads(スレッズ)というテキスト共有型SNSのアカウントをインスタのアカウントと紐づけして開設しようとしたのが原因と思っています(Threadsのアカウントに登録しようとした途端、インスタからもはじき出された)。どうもMata社からは不正アクセスを疑われたようで、本人確認がとれない限り再ログインはできないとメールで通知がありました。こちらは正規のルートでThreadsのアカウントを作ろうとしただけなのですが…

さらにMeta社からは本人確認の手続きとしてカウント内の自分(私)の写真があるならそれと照合するので、セルフィー動画を撮れという指示がありました。

そのアカウントには自分の写真はおろか人間が写ってる写真が1枚もねーよ。

一応、自分の写真がない場合の選択肢も用意されているのですが、それをクリックするとヘルプセンターのQ&Aに飛ばされるだけで、そこから先の手続きを進めることはできません。これはもう詰み…ってコト!?

ヤケクソで自撮り動画を送ったりもしましたが、当然のように本人確認はできず、当該アカウントは永久封印となってしまったのでした…(そのくせアカウント自体は生きているので、長期間ログインしていないと見なされるのか、久しぶりにログインしてみませんか?みたいなメールは届くので腹立つ)皆さま方におかれましては、万が一の本人確認のとき用に、Instagramには1枚くらい自分の写真を紛れこませておいた方がよいかもしれません…それはそれで顔バレのリスクがありますが…

そもそも何故Threadsのアカウントなんかを紐づけして作ろうと思ったかというと、ThreadsがTwitter(現:X)の移住先として注目を集めていたからでした。現在のTwitter(X)はイーロン・マスクCEOによる改悪でインプレゾンビが跋扈するようになるなど、もともと最悪だった治安が地の底まで落ちています。Twitterのほうも長いことやっているので、オワコン化するのは辛いのですが、過疎化が進んでしまえば移住せざるを得ません(SNSを卒業するという選択肢はない模様)。したがって今のTwitterの運営が不甲斐なくなければ今回の一件もなかったといえるでしょう。つまりは全部イーロンが悪い!と結論づけたところで今回の記事を終えたいと思います。

 

不定期連載・標本写真シリーズ⑨ワカサギ

ワカサギ 上オス73.2mm 下メス70.7mm 琵琶湖産

ワカサギ Hypomesus nipponensis

分類:キュリウオ科ワカサギ属

分布:自然分布域は霞ケ浦以北の本州太平洋側、宍道湖以北の日本海側および北海道。各地の天然湖沼やダム湖に移植分布。

備考:主に東日本の湖沼や汽水域に分布する本種であるが、漁業や遊漁の資源として日本各地に移植され、定着している水域もある。日本最大の湖である琵琶湖へも1910年代と1940~50年代にかけて霞ケ浦三方湖からワカサギ種苗が導入された記録が残るが、すぐに定着したわけではなく、実際に増加を見せたのは1990年代に入ってからであった。本種と同じプランクトン食性の小型遊泳魚として琵琶湖にはホンモロコやコアユが元々生息しているが、これらの在来種とワカサギの間にニッチをめぐる競合があるのかは不明である。琵琶湖では近年、冬の夜間に産卵のため接岸するワカサギを捕まえる「ワカサギ掬い」が手軽に楽しめるレジャーとしてにわかに注目を集めている。

 

2024年初記事です。相変わらずゆるいペースでの更新ですが、飽きずに6年目を迎えることができました。今年も弊ブログ”Fishes of Kii Peninsula”をよろしくお願いします。

記事のワカサギは先日、琵琶湖で採集したものです。ワカサギすくい、年々有名になっているらしく、多くの”同業者”が夜の湖岸でワカサギ捕りに勤しんでおりました。場所によっては群れが目視できるぐらいの密度でいるのでこの冬のうちに産卵シーンの撮影なんかも狙ってみたいですね~

不定期連載・標本写真シリーズ⑧ホシエビス

ホシエビス 46.5mm SL 和歌山県

ホシエビス Sargocentron punctatissimum

分類:イットウダイ科イットウダイ属

分布:駿河湾以南の太平洋沿岸、琉球列島および南大東島、国外ではインド・太平洋の広域から知られる。

備考:熱帯から亜熱帯の浅場の岩礁域に生息。ほかのイットウダイ科魚類と同様、夜行性で昼間は岩陰などに隠れていることが多い。紀伊半島南部の沿岸ではテリエビスやアヤメエビス、ナミマツカサなど複数種のイットウダイ科魚類がしばしばみられるが、その中で本種の個体数は少なく採集されることは稀である。一方で冬季に和歌山県南部から本種が採集された記録も存在し(大北・松沼,2020)、少なくとも紀伊半島の南部で本種が越冬していることは間違いないようだ。

 

引用文献

大北祥太朗・松沼瑞樹.2020.和歌山県における越冬が確認されたイットウダイ科ホシエビス.ICHTHY - Natural History of Fishes of Japan, 1: 25–28.

ナガレモンイワナふたたび

ナガレモンイワナ -0.3m 滋賀県河川

先月のビワマス撮影の合間をぬって探しにいったナガレモンイワナです。このときは前日にまとまった雨が降り、ビワマスの産卵場近くも増水し撮影が不可能になってしまったため、急遽増水の影響を受けにくい源流域でのナガレモンイワナの撮影になりました。

ナガレモンイワナは夏にも撮影に行きましたが、そのときは外部寄生虫のチョウモドキが異常発生しており、せっかく見つけたナガレモン個体もチョウモドキだらけでちょっと残念な感じだったので、今回は完品個体を探しての再挑戦です。同行者の方に先行してもらい、これをドライスーツを着て登るのか・・・と思わせる沢を何度も高巻きすると、出現するイワナはすべてナガレモンという夢のようなポイントにたどり着きました。

しかし、時期的なものかイワナたちの警戒心はかなり強く、目が合った瞬間に物陰に隠れてしまいます。また水深がほとんどないこともあって一眼+ハウジングという大掛かりな撮影機材では撮影には苦労させられました。(こういう状況のときにTGシリーズなどのコンパクトデジカメは有利です)そんな状況の中でナガレモン模様を写しとめることができたのが上の写真です。

今回も証拠写真どまりになってしまいましたが、ナガレモンの個体数自体はかなり多いので、通っていればいい写真をものにできるチャンスもありそうです。また水量の多い5~6月あたりに再挑戦してみたいですね。でも機材を担いでの沢登りは本当に危ないのでできれば少ない回数で終わらせたい・・・笑

 

camera : OM-1
lens : M. ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
strobe:D-2000, Z-240