Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

ハゼの日

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ハヤセボウズハゼ 沖縄島北部河川 -1.5m

本日、12月23日はハゼの日です!!(非公式)

なぜ今日がハゼの日かというとハゼ科魚類のご研究で著名な上皇さまの誕生日がこの日だから。今年も淡水・汽水中心に様々なハゼを撮影してきましたが、その中でも印象に残ったものの一つが沖縄島北部で撮影したこのハヤセボウズハゼ。沖縄島、西表島、台湾でのみ確認されている美しいボウズハゼの仲間で、学名のStiphodon imperiorientisの種小名はラテン語のimperator(皇帝)とorient(太陽の昇るところ)の組み合わせで、つまり「日いづるところの天子」を意味し、上皇さま(記載当時、天皇陛下)に因んだものとなっています。

本種はその和名に反し、流れの緩やかな淵に単独でいることが多いです。単独なのはそうした習性なのか、個体数が少なすぎて結果として一人ぼっちになっているのかはわかりません。ナンヨウボウズハゼ属の他種のオスと一見、よく似ていますが、本種はより大型になり、胸鰭に細かなレース模様が入ることから容易に区別できます。

 

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ハヤセボウズハゼ 沖縄島北部河川 -1.5m

 

camera : E-M1 markⅡ
lens : M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
strobe:D-200, D-2000