2020年も残すところあとわずか、今年は新型コロナウイルスのせいで今までに経験のない出来事が連続する大変な年となりました。特に上半期は緊急事態宣言が発令されたこともあり、自粛続きで思うように活動できなかった方も多いのではないかと思います。かく言う僕も緊急事態宣言中は外には出ず大人しくStay Home・・・
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してなかったぁぁーーー!!(反省してまーす)
日記というほどではないのですが、フィールドに出た日は活動内容や出会った生き物の記録をメモ的に残していて、それを見ると今年のフィールド出撃回数は78回。結構出てんじゃねぇか。そのうち撮影に行ったのは45回と、例年以上に水中撮影に力の入った年となりました。特に撮影機材がストロボやライト類を含め、ようやく一通り揃ったり、撮り方もマニュアル撮影に一新してみたり、写真が雑誌(アクアライフです)に掲載されるなど、今後のアマチュア水中写真家(?)としての活動を占う上でひとつの転機となる年になったのではないかという予感がしています。
ということで撮影した写真を中心に2020年のフィールド活動を振り返ってみたいと思います 。
1月 野鳥撮影(魚は無し…)
まだコロナが対岸の火事だったころ。魚趣味としてはオフシーズンということで、魚メインでのフィールドにはいきませんでした。なぜか山に登って鳥を撮っていたり…(鳥も好きなんです)
2月 三重県銚子川
寒さに弱いので2月もフィールドは控えめ(せっかくドライスーツを買ったのに)。この月の後半に三重県南部の清流、銚子川に久々に潜り、その圧倒的な透明度と美しさに改めて驚かされました。さすが「奇跡の清流」とか言われているだけのことはありますね。
3月 上流域のアマゴとタカハヤ
日本国内でもコロナが広がりを見せた頃。トイレットペーパー騒動が起きたりもしましたね。この月も休日に用事があったりでなかなかフィールドにはいけず。渓谷で有名な和歌山県南部の某清流でタカハヤやアマゴの撮影に行きました。ここも銚子川に負けず劣らず水の綺麗な場所。透明度が高い場所は潜っていてそれだけで気持ちがいいですね。撮影的にもあまり気を遣わなくて良いですし…
4月 若鮎の遡上
本格的に感染が拡大し世の中が大混乱した時期です。僕はというと新年度ということで職場が変わり、紀伊半島の東側のとある街に引っ越しました。緊急事態宣言も発令され世の中が息苦しくなる中、いつもと変わらぬ生き物たちの営みに心洗われました(不要不急のフィールドに行っていたのは内緒)。
写真は和歌山南部の某河川に群れていた若鮎。この川は漁協もないようなごく小さな川ですが、毎年多くのアユが遡上するお気に入りの撮影スポットです。
5月 熊野川水系
5月のフィールドでとりわけ印象深かったのはこの熊野川水系での撮影でした。とにかく透明度が高く、潜っていて気持ちがいい。特に深い淵でアユの群れに囲まれた時は圧巻でした。川から上がった後に話しかけてこられた地元の方曰く一年で一番透明度が高い時期だそうです。
5月 オヤニラミの卵保護
ちょうどシーズン真っ盛りだろうと思い、オヤニラミの撮影に行ったのも5月。狙い通り卵を保護している最中のオス個体に出逢えました。上の写真なんかは魚眼コンバーションレンズを付けて撮影しているのですが、今見ると四隅がかなり流れてて画質悪いですね…撮り直しに行かなくては。
6月 梅雨の汽水域
今年の梅雨は例年よりも長く、雨による濁りのため撮影には不向きなコンディションがだらだらと続きました。そんな中でも面白かったのが汽水域での撮影。この時期はハゼたちの繁殖期の真っ只中で、そこかしこでサツキハゼやヒナハゼ、クロコハゼが求愛していました。フィンスプの瞬間などは来年もじっくりと狙って写真のレベルアップを狙いたいところ。
以上、今年の上半期の振り返りでした。こうして見てみるとコロナもあったので、仕方がないですが近場しか行っていないですね。来年は状況も変わると思うので、同じ時期でももう少し紀伊半島の外に出たいところ。マニアックですが、春に琵琶湖へイサザの撮影とかに行ってみたいですね。
次回、下半期に続く(to be continued…)