Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

琵琶湖、ハスの夏

夏の琵琶湖を象徴する魚といえばハスの名前が挙がるのではないでしょうか。ハスは琵琶湖とそれに連なる淀川水系、および福井県の三方湖にのみ自然分布する、オイカワを獰猛にしたような姿かたちの魚で、コイ科魚類では珍しいフィッシュイーターです*1。琵琶…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.28 チュウガタスジシマドジョウ

チュウガタスジシマドジョウ Cobitis striata striata 紀伊半島での呼び名:かわどじょう、しまどじょう(シマドジョウ属の混称) 紀の川水系 -1.0m 6月 体側の黒色縦帯がよく目立つ美しいドジョウ。本種をはじめとしたスジシマドジョウの仲間は体側の縞模様…

トサシマドジョウ

トサシマドジョウ 高知県河川 -1.5m 高知県の河川で撮影したトサシマドジョウCobitis sp. BIWAE type Dです。本種はその名のとおり、高知県固有種のシマドジョウで主に県中部の河川中下流域に生息します。本種はシマドジョウ種群4種の中ではヒガシシマドジョ…

四万十川のアカメ

『日本最後の清流』のキャッチフレーズで知られる高知県四万十川、その四万十川を代表する魚といえばやはりアカメではないでしょうか?アカメは日本固有種のLatesの仲間で、その大きさ、姿かたち、希少性etc・・・と、この魚のもつ魅力はもはや語るまでもな…

紀伊半島の淡水魚図鑑No.27 サザナミフグ

サザナミフグ Arothron hispidus 紀伊半島での呼び名:不明(ふぐ?フグ類の混称) サザナミフグ 和歌山県南部河川 -1.5m 黒から茶色の地色に白の細かい点線模様が入る美しいモヨウフグ属の一種。腹側の模様は縦線様で体背側から背面にかけては小白斑が散在…

チョウモドキの寄生

アマゴに多数寄生するチョウモドキ 日置川水系 -1.5m 先日、和歌山県南部の日置川の上流域で撮影していると多くのアマゴの体表に茶色っぽい異物が多数付着しているのを見つけました。これは何だろうか?と撮影した写真を拡大してよく見てみるとエラオ類の寄…