Fishes of Kii Peninsula

紀伊半島のさかな

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

イワトコナマズ

イワトコナマズ 琵琶湖 -5.0m この週末は琵琶湖で撮影でした。実は先月もウグイの撮影狙いで行っていたのですが、その時は機材トラブルで1枚も撮影できなかったので、実質的に今シーズン初琵琶湖。狙いは琵琶湖固有種のナマズ2種、ビワコオオナマズとイワト…

イチモンジタナゴ

イチモンジタナゴ 江津湖 -1.0m 自然分布域では絶滅寸前なのに、移入先でなぜか繁栄してしまっている。そんな魚が日本淡水魚では何種かしられていますが、その代表例が本種ではないでしょうか? 本種は濃尾平野以西の中部地方から近畿地方の狭い範囲に分布す…

コクチバス調査

コクチバス 紀の川 -1.0m 先週末は紀の川でコクチバスの調査でした。ちょうど今ごろが本種の産卵期にあたるため、産卵床と稚魚の成育の状況の確認です。 本種は近年、紀の川水系で急速に個体数を増やしていると考えられており生態系への影響が懸念されていま…

オオヨドシマドジョウ

オオヨドシマドジョウ(オス)-1.0m 大淀川水系 宮崎県大淀川水系で撮影したオオヨドシマドジョウです。本種はその名のとおり大淀川水系の固有種で2015年に新種として記載されました。本種の学名Cobitis sakahokoの種小名は大淀川の水源のひとつである霧島連…

キリクチ再び

このところ九州ネタばかりで”Fishes of Kii Peninsula”というタイトルから遠ざかっている当ブログですが、ちゃんと(?)地元のフィールドにも通っています。 先週訪れたのは紀伊半島奥地のキリクチ(ヤマトイワナ紀伊半島集団)の生息地、前回撮影したのが…

カゼトゲタナゴ

カゼトゲタナゴ 九州北部河川 -0.5m 九州シリーズ、続きます。今回の九州遠征でもっとも撮影に時間をかけたのはこのカゼトゲタナゴだったかもしれません。本種はバラタナゴ属に属する小型のタナゴ類で、九州北部にのみ自然分布します。際立った派手さこそあ…

アリアケギバチ

アリアケギバチ -1.0m 大淀川水系 宮崎県大淀川水系で撮影したアリアケギバチです。本種はギバチ属4種のうち九州に分布する固有種で、黄色みの強い体色と深く切れ込まない尾鰭が特徴です。本種はかつて九州各地でごく普通にみられた魚だったようですが、現在…

コウライオヤニラミ

コウライオヤニラミ 大淀川水系 -1.0m 宮崎県大淀川水系で撮影したコウライオヤニラミです。本種はその名のとおり朝鮮半島原産の2017年に初確認された新顔の外来魚で、現在この大淀川水系のとある支流でかなり繁殖してしまっています。日本のオヤニラミに比…

イシドジョウ

九州北部河川 -0.5m 5月 九州北部の河川で撮影したイシドジョウです。本種は中国地方西部と九州北部の限られた範囲にのみ分布するシマドジョウの仲間で、その名のとおり河川中上流域の浮石が豊富な場所に生息します。眼の直下まで走る特徴的かつ美しい体側縦…

セボシタビラ

セボシタビラ 江津湖 -1.5m 今回の九州遠征の大きな目標のひとつがこのセボシタビラでした。セボシタビラはタビラ5亜種のうち九州北部に分布する亜種で、背鰭が赤、臀鰭と腹鰭が白に縁どられる特徴的な配色をもつ美しいタナゴです。近年生息域が急速に縮小し…

江津湖のオイカワ

オイカワ 江津湖 -1.0m このGWは4年ぶりに九州を訪れていました。狙いはセボシタビラ、カゼトゲタナゴ、アリアケギバチetc…といった九州に固有の淡水魚たち。同行してくださった方々の多大なご協力もあり、見たいものはほぼすべて見られたとてもよい撮影遠征…