この2年ほどアメリカの水中撮影機材メーカー、Ikelite社のハウジングとOM-1の組み合わせで水中写真を撮っています。購入した際にも記事を書いたのですが、基本的にIkeliteのハウジングは外部ストロボを使用する際、自社のストロボと電気接続する前提で作られており、光ケーブルで接続する他社製ストロボを使う際には一工夫必要です。筆者もINONのZ240を電気接続してマスターストロボとし、そこにD200を光ケーブルで接続するという、やや変則的な方法で2灯ライティングとしていました。
ところが、先日Z240の電池を変えようと電池ボックスの蓋を開けたところ、ダバーっと茶色い水がこぼれてくるではありませんか!!そうです。水没です・・・
水没初期なら救えたかもしれませんが、最後に使ってから丸1週間電池入れっぱなしで放置していたため、完全に基盤部分がやられお釈迦になってしまいました・・・
いずれにせよマスターストロボが故障してしまってはストロボを使った撮影はできません。電気接続できるストロボを再購入するという手もありましたが、手持ちのD200とD2000(これらは光接続のみ対応)を活用するため、最近Ikeliteから発売された光接続用のトランスミッターを購入してみました。IkeliteのハウジングとOM-1の組み合わせで水中撮影している人はおそらく日本で筆者一人しかいない気もするため、誰がこの情報を必要としているんだろう…?という感もありますが、機材の備忘録を兼ねて書き記してみようと思います。
購入したのはこちら
Manual Fiber Optic Transmitter (Gen 2) for DL and DLM Underwater Housingswww.ikelite.com

$250。安い!買います!!(円安は考慮しないものとする)
本製品はすべてのメーカーのカメラに対応するマニュアル発光用のトランスミッター。カメラのレリーズと同時に発光し、その光を光ケーブルで感知したストロボもスレーブ発光するという仕組みです。残念ながらTTL自動調光には対応していませんが、筆者はまったくTTLを使わない人間なので無問題。ちなみにキヤノン限定ですが、TTL対応のトランスミッターもあります。なお、例によってIkeliteには日本代理店が存在しないため、購入の際は輸入代行サービスを使って取り寄せました。
○セッティング方法
Ikeliteのハウジングにはバルクヘッド(Bulkhead)という電気接続用の端子を挿入するターミナルが設けられているのですが、これをこのトランスミッターに交換します。

モンキーレンチを使ってハウジング本体にねじ込まれているバルクヘッドを外します。バルクヘッドはハウジングの内部からプラ製のナットで固定されており、先にこのナットを外す必要があるのですが、本ハウジングはMade in USAのため、パーツもすべてインチ仕様です。日本で使用されているミリ用のスパナだと径が合わないため、プライヤーと指を使って無理やり外しました。ヤーポン法滅ぶべし・・・


バルクヘッドを外したら先ほどと逆の要領でトランスミッターをねじ込みます。Oリング部分には先にグリスを塗っておきましょう。ねじ込み終わったらハウジングの内部からナットを締め固定します。

トランスミッターを動作させるには電池が必要なのですが、電源はCR2032が2個。電池室はハウジングの内側に両面テープで固定します。

トランスミッターから電池室へ、それから電池室からホットシュー端子へ延びるケーブルはかなり長くてハウジング内への収まりがやや悪いです。ともあれハウジングへのトランスミッターの取り付けはこれで終了。

使用時はホットシューに端子を取り付け、電池室に取り付けられたトランスミッターの電源をオン。

最後にストロボから延びる光ケーブルをトランスミッターの発光部の穴に取り付け、セッティング完了です。

光る!明るい!問題なく光接続できています。
トランスミッターの電池の寿命ですが、相当もつようで本仕様にしてからすでに何回か撮影を行っていますが、いまだ一度も電池交換をしていません。またよく電源を切り忘れるのですが、公式サイトによると1週間程度であれば電源入れっぱなしでも問題ないようです(とはいえこまめにオンオフするほうがいいでしょう、たぶん)INONやSEA&SEAなど日本メーカーの水中ストロボは光接続で使用する機種が多いため、特別な工夫もなく光接続できるようになったのは素直に嬉しいですね。低価格が売りの(?)Ikeliteのハウジングですが、ストロボの問題で二の足を踏んでいた方も本製品の登場で手に取りやすくなったかも・・・?