ツノダシ Zanclus cornutus
分類:ツノダシ科ツノダシ属
分布:インド・太平洋の温帯から熱帯域
備考:熱帯域のサンゴ礁域で普通。国内では房総半島以南の岩礁域などでしばしばみられる。成魚の黄色と白に塗り分けられた体色は美しく、観賞魚としても有名であるが、浮遊期の幼魚は透明。標本の個体は浮遊期終了間際で成魚の体色に変わりつつあるステージである。
水中生態写真と並行してちまちま取り組んでいるのが、生鮮時標本写真の撮影です。
魚類の標本は基本的にホルマリンで固定後、エタノール等で液浸となることが多く、生鮮時の色彩を残すには写真として記録するしかありません。水中写真でも生時の色彩を記録できますが、鰭がしっかり広がり、魚体全体にピントの合った写真を残すにはやはり標本写真に分があります。
ここでは標本写真シリーズということで、今まで撮りためた標本写真を短いキャプションとともに紹介していきます。水中写真は現在のところ淡水魚が主ですが、標本写真は海水、淡水分け隔てなく掲載しようかと思います。